人と組織研究所 気づきナビゲーター 高橋貞夫

ブログ

2013年6月 9日

ナビゲーター(ビジネスサプリメント547号)

ナビゲーターとは、道などの案内をしてくれる人や物を指す言葉である。私も「気づきナビゲーター」と名乗り、気づきとは自らが感じ変革し、主体的に実践に移していくもの、そしてわかりやすく「道案内します」とホームページに掲載している。ナビゲーターについて書こうと思ったのは下記のようなことに遭遇したからである。
先日友人の車で鳥取県に行ったが、彼は目的地へのルートを事前に調べていない、何故なら彼の車にはカーナビゲーションがついており彼はその指示に従って運転をするつもりらしい。最近は道路地図など珍しくなったようである。順調に車は進んで行ったが、「鳥取道」に入ると何も表示や言葉がない、我々はびっくりしたが、そう!鳥取道は無料でつい最近完成した道路なのである。カーナビゲーションは新しい内容を更新しておらずナビゲート出来ず、役には立たなかった。新しい情報を逐一入力していかないと機能しないのである。
気づきナビゲーターもどんどん新しい情報や知識を更新していかないとナビゲート出来ないと痛感した次第であった。
そうすると日経新聞に「こころの顕微鏡」と題して次のような記事が掲載されていたので要約を紹介する。
「ある県で風変わりな婚活イベントがあった、男女38人に名刺大のセンサーをぶら下げてもらい、対面時間や体の動きなどを最大漏らさずデーター化した。この日は3組のカップルが誕生、データーからはマッチングの条件が浮かぶ、聞き上手の男性と話し好きの女性、長く会話した男女。日立製作所の中央研究所主管研究長の方がつくられたシステムだ。延べ100万日分の人間行動をセンサーで記録した10兆件にのぼるビッグデータを蓄積、実は相づちを打っているだけなどと会話の質を瞬時に見極める。システムの名前は<ビジネス顕微鏡>、本来はオフィスの中での従業員と従業員、従業員と顧客の間のコミュニケーションに使う。会話や行動から人間関係の機微を<見える化>して業績の向上に役立てるのが開発の狙い」とあった。そう前回掲載したビッグデータなのである。最近読める漢字が瞬時に出てこないことが多い、もう歳かなぁと思っていると、若い方でもそうらしい。それはPCや携帯、スマホなどでも漢字変換され手書きと言う場面が極めて少なくなったからかも知れない。またカーナビゲーションに頼っていると道を覚えることが少なくなっているのではないだろうか。インターネットや機器類に頼ってばかりいると恐ろしいと思うことが多いこの頃である。

2013/06/09 09:04

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