本年もいよいよあと数日となった。今年の漢字は「偽」に決まったようだが、
「いつわり」「にせ」ではなく「人のため」と読み替えたい。
また「人が為された」とも読み替えることも出来るが
いずれにしてもポジティブに考えたいものだと思う。
昔から「終わりよければ全てよし」と言う言葉がある。
世界はサブプライム問題や原油高で大騒ぎでもあったが、結果は全て
今後の糧となる。
組織でもそうであるが、もし上手く行かなかったならば
自分達の組織内部や自分自身から亀裂が生じていないかを
考えたい。
物事は内部から崩壊するものである。
その変化に「気づいているのか、気づこうとしないのか」に尽きる。
物理学に「エントロピーの法則」と言うものがあり、
全ての物質は何も手を加えないと「秩序ある状態」から
「秩序のない状態」に向かっていくそうだ。
今年は「猪年」猪突猛進でその余裕がなかったかもしれないが、
来年は干支初めの「鼠年」である。敏感に感じ取り、
小回りのきく年にしなければいけない。
「感じて・考えて・即行動して・反省して・またやり直す」と
言うサイクルを大事にしたいと思う。
来年は「全て自責から気づき、行動する」ことを基本に光輝く年としたい。
2007/12/26 14:32
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先日大阪市市民局主催の「セカンドキャリアセミナー」をさせていただいた。
REBIRTH-人生と夢と仕事―と言う副題が付いていた。
かなり少人数であったので皆さんを囲んでの2時間コースとなった。
心したのは一方的にお話するのではなく、参加者の皆さんと
キャッチボールをしながらの形式で行ったのである。
意外に皆さんがレスポンスされるではないか。
セカンドキャリアは「リセットからリビルドへ」とお話した。
即ち「リセット=自分の棚卸をしてセットし直し、新しい何かを作ろう」
と言う意味であった。副題はリバース=再生ともある。
そうするとある方から「私はリフォーム」が大切と話された。
一瞬マンションなどのリフォームかと思ったが、
辞書には「改良する・改革する」とある。
なるほど「良い言葉」と痛感した。言葉の遊びをするつもりはないが、
セカンドキャリアにはことほど左様にいろいろな捉え方がある。
ある方はもう既に助走期間を終えられスタートされておられた。
皆さんと合意したのは第二の人生は自分で作るものであり、
大きな壁がある。
したがってお互いの情報交換が大事であり、
自分自身の「意識改革」が必要ではないかとのことだった。
私の話で「踊り場」が必要と申し上げたが「この意味は停滞ではなく、
一旦ランディングして次のフライトへの準備の場」だとも申し上げた。
皆さん、にこやかな顔をされて解散されたのが印象的だった。
2007/12/21 06:42
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ある販売会社の現場社員の方とお話をする機会があった。
最近会社全体が伸び悩み傾向にあり、売上げを伸ばさないと
いけない状態であるとのことだった。
上司からは毎日朝礼で「ともかくこの商品を売ろう!」と
ハッパがかかるらしい。そして毎日売上げグラフを示され、
攻められるとのこと。もう毎日同じようなことを聞くのは嫌だと言われる。
私が「でも売れないことにはどうしようもないのではないか?」と話すと、
精神論だけでは売れない、「どのようにして売ろうか?彼はこのようにして
売れた」など具体的な話をして欲しいと言われる。
もちろん自分で考えながら仕事をするのが基本だが、
この方はまだ入社2年目であり、真剣に悩み始めたのである。
ポジにならずネガになってしまわれていた。
上司のことを「あの方は自分で売れるのでしょうかね?」
とも言われるではないか。
そう!精神論は大事だし、ハッパをかけることも大事、
しかし部下のレベルに応じて「具体的なヒントや、気づき」を与えないと
かえってモチベーションは落ちる。「○○のこの良さをお客様に言っている?」
「この前売れたお客様をご訪問しどなたかを紹介してもらおうよ!」とか
現場言葉で話さないことには、今の時代の上司は「ガンガン言っていますが、
どうも彼らはヤル気がないですね」なんて言葉を漏らしてはいないだろうか。
具体的な言葉で、具体的に語らないと、具体的な成果は出ないのだ。
2007/12/14 07:37
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12月6日から17日まで、神戸市中央区の旧外国人居留地周辺で
「神戸ルミナリエ」が開かれる。もうあの悪夢の大震災から13年が
経過しようとしているのだ。
そう!初めて行われたのは1995年の12月だった。最初に見たあの輝きに
「心が癒された」。今でも忘れることはないあの焼け跡やガレキを照らす
電飾の中、失われたものへの思いをはせたものであった。
また不幸にしてあの震災で亡くなられた6000人以上の方々の鎮魂の
輝きだったのだ。もう今年で13回目になるが、毎年神戸に500万人以上の
皆さんが訪れる催物となった。
私は地元に居ながら2回しか見ていない。最初の年はボロボロになった
心を少しでも癒すために、そして点灯式に招かれた時の2回のみである。
何故か地元に居住しているのに、見に行かない。
最初の頃は「ルミナリエ」を見る精神的・物理的余裕など皆無であった。
ルミナリエはそれから少しずつ雰囲気が変わり、イベント的要素が
大きくなったからかもしれない。しかし組織委員会の方々のご苦労は大変
なもので、今年は資金難で2日間短縮されるようだ。
今一度我々被災地の心を癒してくれたあの輝きに思い起こしたいと思う。
時あたかも6日の日経新聞近畿版に「知力立国」の将来性は「神戸」が
首位と言う記事を読んだ。近畿圏の主要な研究開発で今後最も期待
されているのは「神戸医療産業都市」とあった。
今年の輝きは「震災の傷を癒してくれた」あの感動を思い起こし、
新たな躍動のスタートにしたいものだと思う。
2007/12/07 07:17
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先日ある企業の幹部の個別ヒアリングをしていたら、
A氏が「ヨウリョウの問題がありますね」とお話された。
私は一瞬「要領?容量?」どちらの意味か迷ってしまった。
A氏は「自分の仕事量があまりにも多すぎて、全てに中途半端に
なってしまっている」とのことだった。そう「容量」のことだった。
そこで「要領」を考えませんか?と投げかけた。A氏は不思議な顔をされた。
「要領が良い」と言う言葉はあまり良いニュアンスでは伝わらないことが多い。
辞書で引くと「物事の処理の仕方」と「表面だけはいいように見せかけ、
実際の作業は手を抜くことが上手い」とある。
A氏に求めたものは明らかに前者で「仕事の押さえるべきポイントを絞り、
優先度の高いものから手を付け、あまり自分自身で仕事を抱え込まずに
部下の方に任せよう」と伝えた。
A氏は「そう言えば何でも自分でやってしまうことが多い、
何故ならその方が早いから」と言われるではないか。
かなり迷っておられる様子が見て取れた。
そこでもう一言A氏に「部下は任せることによって育つ、そうすると
自分の時間が出来、優先度を考えながら仕事が出来ますよ」ともお話した。
A氏も納得され「早速実践してみます」と力強い言葉で結ばれたことがあった。
「ヨウリョウ」から思わぬ成果が出たのである。
2007/12/01 05:39
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