人と組織研究所 気づきナビゲーター 高橋貞夫

ブログ

2017年4月16日

絞ってみよう(ビジネスサプリメント666号)

人間1人の容量は決まっているのではないだろうかと思う時がある。故にムリをせず自分らしくやろうと考えることも決して悪い事ではない。
自分と同じ大きさのスポンジがあるとしよう。これが自分の容量だとして、水を一杯に含んだ状態では、もうそれ以上は吸収出来ないし、ダブダブで重くて動けない、また中身も腐ってくる。しかしこれをギュッと絞ってみると非常に軽くなる。人間もこれと同じではないだろうか。自分が重たくなっているなぁと感じたら、ギュッとしぼってみたらどうだろう。空っぽになれば面白いほど吸収でき、こんなにも自分には可能性があるのかときっと気づくはずである。
空っぽになる時間がない、自分と向き合う冷静さがないと思っていては後退あるのみである。自分のスポンジをしぼると、軽くなるし感覚が鋭敏になってくるし、核になるのもならば絞っても必ず残るものだ。そして余計な脂肪を捨て去れば本当に必要な情報が自然にどんどん入ってくる、そしてそれをキャッチも出来るし、状況判断も的確に出来る、またポジティブ思考になってくるものだ。自分自身の動脈硬化を起こしてはならない。
まずあせらないためにも容量は決まっていると思い、次のステップを考えることから始めることが大切だろう。一度空っぽになって吸収する、そうすれば、素直で前向きな気持ちが知らず知らずに自分を成長させ、いつの間にか容量が広がっていくかも知れない。
また「容量は決まっている、しかし人間は容量を広げられる」という考え方をしていきたいものだ。よく分に合わない大きな仕事をする人がいるが、100%をいきなり150%にはかなり難しい。目標管理が上手くいかないケースが多いのはこんな運用をするからではないだろうか。まず100%の能力で102%ぐらいからトライすると案外うまくいく。
うまくいったらまた次のステップで徐々にアップしていけば良いのではないか。
一番大切なのは時々、自分のスポンジを絞りながら、一度空っぽになって、それからどんどん吸収して自分の容量を広げていくことだろう。

2017/04/16 16:16

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