私はいろいろな業種の中小企業のご支援をさせていただき、専門知識や数々の経験値で経営革新の起爆剤となって欲しいと思って懸命にお取組みをしている。
そこで中小企業の経営者は中高年に何を求めているのかを考えてみたい。
私がご支援している中小企業でも、実態は育ってきた「文化」の違いで時々ミスマッチが起こることもあった。
中高年世代であっても、健康・経済・遣り甲斐・体力・気力・知力を保たなければアドバイスなど出来ないことは言うまでもない。特に「心身ともに健康」ありきで、「昔とった杵柄」を大いに発揮すべきである。だが時代の変化は凄まじいものがあり、常に変化を先読みする努力を怠ってはならない。
先日日経新聞で「80歳定年」を取り入れた北海道のある企業の記事を見つけた。
人生100年時代を先取りした企業であろう。
中高年は若い人たちの考え方はどのように変わって来たのかを把握する努力も大切である。経営者にはなかなか出来ない「現場目線」を感じ取ってアドバイス出来るようにならなければいけないし、経営者はそのことを中高年に託しているのではないだろうか。
ますます経営者は中高年の底力を求めている時代に突入したのである。
オーナー経営者とサラリーマン経営者とでは、仕事に対する取り組み方が決定的に違う。サラリーマン経営者が理解することが出来ないオーナー経営者のやり方は、その経営者の「魅力」でもあるのだ。そのことが理解出来なければご支援は出来ない。決して服従するのではない。くぐってきた修羅場が違うのである、オーナー経営者はまさに崖っぷち感覚で日々を運営されているし、そのことを中高年に理解して欲しいのである。中高年はこれを理解すれば大きなパワーとなって貢献出来るのではないだろうか。また変化の激しい時代はスピード感が求められるが、中高年はそのスピードについていかないといけない。
解は「中高年が自ら考えてポジに実践する」ことが大切ではないだろうか。そのためには自分自身をリストラ(再構築)し、過去の経験値やキャリアで活かせる部分と捨て去る部分(内に秘めておけば良い)を自分で明確にし、愚直なまでに一途にパワフルに動くことが求められている。
2018/02/14 09:39