人と組織研究所 気づきナビゲーター 高橋貞夫

ブログ

2017年11月15日

決断は実践につながる(ビジネスサプリメント681号)

随分昔のことであるが、私が学校を卒業後入社して数年経過したころ、当時のトップに「早い判断」が良いのか、「正しい判断」が良いのかを尋ねたことを思い出した。トップ曰く「早い判断!」とお答えになられた。私は「何故ですか?」という愚問をしたところ、トップ曰く「判断というものにはタイミングがある、そのタイミングを逃すと何も残らない、やってダメなら修正すれば良い」と言い切られたのだ。なるほどそうかと納得したのである。
現在数々の大手メーカーの不正会計問題や品質データの改ざん、無資格検査問題等の不祥事が出てきているが、企業統治に誤りがあったのだ。「早い判断」で発表すればこんなに大きな問題にはならなかったようにも感じる。要はタイミングが遅いのである、しかも発表後必ず改善すると約束しているにも関わらず、末端現場まで周知されずに今まで通りの事例があり、より大きな問題となっている。まるで先頭列車が曲がっているのに、後続車両がそのままでは脱線してしまうではないか。
「現場こそ命」を忘れているのではないだろうか、現場から離れたところで
企業統治が行われているから、何も感じなくなってしまっているのは誠に怖い。
「判断」を辞書で調べると「前後の事情を総合して物事の是非曲直(どうするのが一番良いか)」を決めることとある。
それでは「決断」はどうであろう、「なすべき行動、取るべき態度等を迷わずに決める」こととあった。
今の時代に最も求められるのは「決断」ではないだろうか。失態企業に共通するのは「決断力」のなさではないか。あるいは「自己保身」の気持ちがあるからではないだろうか。「決断」することこそ実践につながるように感じるこの頃である。
自ら変革出来ないのは「決断力」が弱いと言わざるを得ない、先送りをし、今まではこうしているからという前例主義でごまかしたりすると、取り返しがつかない。
では何故決断出来ないのだろうか、それはトップ自身に「自信」がないか、
自分は責任を持ちたくないという逃げの気持ちのどちらかではないか。
失態から立ち直りいち早く、ガバナンス改革をしてその仕組みをつくり、早い判断から自信を持って「決断」していくことが求められる。

2017/11/15 06:49

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