人と組織研究所 気づきナビゲーター 高橋貞夫

ブログ

2017年10月 1日

第2の人生へ転職(ビジネスサプリメント677号)

第2の人生で上手くいかない人が圧倒的に多い。どうしても以前はこうだったからが抜けないのである。私もそうであった、特にリストラ的に転職した人は「異文化」についていけないケースを数多く見て来た。
特に部長とか課長職にあった方はその傾向が強い。何故なのだろう?メンタルな部分でしか述べられないが、私はリストラする側とされた側の気持ちがよく分かるのだ。何故なら私はどちらも経験をしたから。
1. リストラする側は
① 中高年で給料も高くあまり会社にいて欲しくない人をターゲットにする。
② ともかく経費を減したい、一番手をつけやすいのが人件費なのだ。
③ スリムになり若手を登用し、活性化で補いたいと思うのである。
④ 何とか円満に収めたいと思う気持ちが強く出る。
2. リストラされる側は
① 今頃辞めろと言われても、この歳ではもう何処にも行けない。
② 適応することが億劫になるし、給料は下がる、まだローンも残っているし
子供の教育費もいる。
③ 我々は会社のために尽くしてきたのだ、それをモノ扱いされ「プライド」が許さない。
④ 誰が責任者だったのだ?俺ではない、責任者出て来い!と言いたい。
こんなことではないだろうか。
私も倒産後お誘いをいただいた企業はあったが、自分には到底出来ない仕事だった。また「貴方に来ていただくセクションはありませんよ!」と言う扱いもされ、かなり落ち込んだこともあった。多くの方々もそんなご経験があるのではないだろうか。しかしそれが当たり前の世界なのだ。これは自分がその立場になってみないことには絶対に分からない。
いくら自分が昔頑張ったとしても過去は過去である。「今の時点でどれだけ出来るのか」がポイントであり、それが嫌なら自分で独立すれば良い。
その通りなのだが「じゃーどうするの?」と迷いのモードに陥る。しかし時計の針は止まらない、何とかしなければならないのだ。
私はベンチャー企業への転職であった。何万人の会社からの転進であり、若い人達ばかりで大丈夫なのか不安は凄くあった。まぁやってみるか!と思い悩んで決断したのである。
解は「当たり前のことを当たり前にする、自分の報酬は自分で稼ぐ」であった。
そして「この仕事が好きになること」、これを忘れてはならない。

2017/10/01 06:39

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