人と組織研究所 気づきナビゲーター 高橋貞夫

ブログ

2018年3月13日

心を開く(ビジネスサプリメント693号)

最近「シカトする=無視をする」という言葉をよく耳にする。これは花札の鹿が顔を横に向けているところから「無視をする」ということにつながっているらしい。
仕事が上手く進めても褒められない、失敗しても叱られないとなれば、思考停止状態となり、働く気力がなえてしまう。人間は無視されるほど辛いことはない。職場での「イジメ」はまさにその無視からが原因のケースが多い。
私は数多くの顧問会社の社員の皆さんと個別ヒアリングをしてきた。日々の仕事について思うところや現状を約1時間お伺いするのである。もう延べ6千人以上の方々とお話しをさせていただいている。殆どの方は第3者の人間に話を聴いてもらえるだけでもまず安心される。安心しない方は何らかの問題や不安を抱えておられるが、聴き出すのは凄いエネルギーがいる。3~4人続けば相当疲れるが、回数を重ねる度に「直観」が働くようになった。基本はこちらが心を開けば、相手の方も殆どは心を開いていただけるものだ。
常に気を付けているのは「相づち」と「うなずき」である。「相づち」とは辞書では「刀を鍛える時などに打ち合わせるつち(槌)の意味」とあり、また人の話に調子を合わせるともある。相手の話を受けて「そうですか!」「なるほど!」
「言われる通りですね!」などボールを返す、そしてまた返ってくる、そう会話の「キャッチボール」が出来ないといけない。時には変化球を投げる、
「それは思い込みでは?」とか「このように考えられませんか?」など、お互いに笑い声が出てくればホンネの話が出来ているはずである。
「うなずき」も大切、講演会などをするとオーディエンスの方々がうなずいてくださると、安心して話がどんどん進められるものだ。
「相づち」も「うなずき」も相手に対する意思表示である。「シカト」ではなく
「あなたに興味を持っていますよ!」という、ボディランゲージなのである。
話し方についてメラビアンの法則というものがあり「外見・服装・表情・姿勢・しぐさ」など視覚については相手に55%の影響を与える、「話し方・声の大きさ・声の抑揚」など聴覚については38%の影響を与える、そして「話の内容」はわずか7%というものだ。
要はテクニックでも何でもなく、相手に興味を持つことが、話し合いの本来のあり方である。人を観て相づちをうち、うなずいてあげれば、相手は心を開き結果はついてくることを、数々の事例から学習した。

2018/03/13 06:44

Entry Archive
2018年4月
2018年3月
2018年2月
2018年1月
2017年12月
2017年11月
2017年10月
2017年9月
2017年8月
2017年7月
2017年6月
2017年5月
2017年4月
2017年3月
2017年2月
2017年1月
2016年12月
2016年11月
2016年10月
2016年9月
2016年8月
2016年7月
2016年6月
2016年5月
2016年4月
2016年3月
2016年2月
2016年1月
2015年12月
2015年11月
2015年10月
2015年9月
2015年8月
2015年7月
2015年6月
2015年5月
2015年4月
2015年3月
2015年2月
2015年1月
2014年12月
2014年11月
2014年10月
2014年9月
2014年8月
2014年7月
2014年6月
2014年5月
2014年4月
2014年3月
2014年2月
2014年1月
2013年12月
2013年11月
2013年10月
2013年9月
2013年8月
2013年7月
2013年6月
2013年5月
2013年4月
2013年3月
2013年2月
2013年1月
2012年12月
2012年11月
2012年10月
2012年9月
2012年8月
2012年7月
2012年6月
2012年5月
2012年4月
2012年3月
2012年2月
2012年1月
2011年12月
2011年11月
2011年10月
2011年9月
2011年8月
2011年7月
2011年6月
2011年5月
2011年4月
2011年3月
2011年2月
2011年1月
2010年12月
2010年11月
2010年10月
2010年9月
2010年8月
2010年7月
2010年6月
2010年5月
2010年4月
2010年3月
2010年2月
2010年1月
2009年12月
2009年11月
2009年10月
2009年9月
2009年8月
2009年7月
2009年6月
2009年5月
2009年4月
2009年3月
2009年2月
2009年1月
2008年12月
2008年11月
2008年10月
2008年9月
2008年8月
2008年7月
2008年6月
2008年5月
2008年4月
2008年3月
2008年2月
2008年1月
2007年12月
2007年11月
2007年10月
2007年9月
2007年8月
2007年7月
2007年6月
2007年5月
2007年4月
2007年3月
お問い合わせ