「前例がない。だからやる」というタイトルのビジネス書が私の書棚にある。
これは1996年にアサヒビールを立て直した「樋口廣太郎氏」の本で、読みやすく凄く印象的だったのを思いだした。
そうすると最近「最強の経営者」―アサヒビールを再生させた男、高杉 良氏著の文庫本が出たので、早速購入して一気に読んでしまった。
やはり組織活性化の極意に迫る内容だったが、書かれていた中でも本から抜粋した10項目は非常に大切なことではないだろうか。
1. 基本に忠実であれ、基本とは困難に直面した時、志を高く持ち初心を貫くことであり、常に他人に対する思いやりの心を忘れないことである
2. 約束は守れ、守れないことは約束するな
3. 出来ることと出来ないことをはっきりさせ、YES、NOを明確にせよ
4. 期限のつかない仕事は「仕事」ではない
5. 毎日の仕事をこなしていく時「今何をすることが一番大事か」と言うことを常に考えよ
6. 職位とは、仕事のための呼称であり、役割分担を明確にするためにあるのだと考えれば管理とは何かがきちんと出てくる
7. 「先例がない」「だからやる」のが管理職ではないか
8. リーダーシップとは、部下を管理することではない、発想を豊かに持ち、部下の能力を存分に引き出すことである
9. 若い人は我々自身の鏡であり、若い人がもし動かないならば、それは我々が悪いからだと思わなければならない
10.若い人の話を聞くには、喜んで批判を受ける雅量が必要である
「問題は現場にある」「上を見るな、外を向け」は今でも通用する名言だ。
2018/08/01 05:17