私が講演等でよく使った言葉は7つある。「知識」「目的意識」「問題意識」
「目標意識」「役割意識」「お客様意識」「時間意識」の7つの意識である。
最近多く使っているのがもう一つの意識「当事者意識」だ。今の世の中
「他人事」で済ませていることが多くないだろうか。自分のことと捉える意識が希薄になってきたように思う。
私も人には言えない修羅場をくぐってきたつもりである、その時「他人事」では済まされない、「当事者意識」がなければ絶対に自滅していただろう。「誰も助けてくれない」「自分事」として自分がやらなければならないのだ。
トップというものは常に孤独であり、全責任を背負うのである。プロ野球の監督なんかもその典型であり、当事者意識の塊でなければならない。最近はいろいろな不祥事が起きているが、トップに立つ人に「当事者意識」が欠けているように感じる。トップだけではなく全員が希薄ではないだろうか、あっても言い出せない風土があり、「内部告発」と言う形が多くみられることが多い。逆に上記7つの意識と「当事者意識」が希薄だから不祥事が起きかも知れない。
「当事者意識」が生まれないのは根底に「誰かがするだろう」「時間が過ぎれば解決する」「何とかなる」の意識があるからで、自分の逃げの気持ちを排除しなければ醸成されるものではない。
現在組織は上手くいっていると思われている方は「かなりのリスク」があるように思う。自分では気付いていないが「当事者意識」が何処かへいってしまっていないだろうか?不祥事が起きた時、自分に全責任が降りかかった時に初めて「当事者意識」が芽生えていては遅いのである。
「当事者意識」は危機感・切迫感・リスク予知力・達成感などが常日頃なければ生まれるものではない。
混迷の時代7つの意識と他人事(ひとごと)ではなく「当事者意識」を常に持っていたいものだ。
2018/09/09 09:21