人と組織研究所 気づきナビゲーター 高橋貞夫

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2019年3月 1日

苔<こけ>(ビジネスサプリメント719号)

「転石苔<こけ>を生ぜず」ということわざがある。このことわざには2つの意味があるようだ。
「転職や転居ばかり重ねていると、財産も地位も身につかない」というものと
「常に活動しアクティブな人は何時までも新鮮で古くはならない」の2つだ。
前者は定職・定住を促すものであり、後者は絶え間なく研鑽することを勧めている。
京都の世界遺産(世界文化遺産)西芳寺(さいほうじ):苔寺(こけでら)は誠に美しいが、ビジネスキャリアで考えると後者でありたいし、いつも変化しチャレンジしていきたいと思う。
我々以前の時代は入社後定年まで一途に勤め上げて、定年の挨拶状に「無事大過なく過ごした」なんて言葉もあったがもう今の時代では通用しない言葉となっている。
最近30歳代の方とお話しをしたが、その方は何と5回も転職されて、「今は自分がやりたかった仕事に取り組んで、毎日が楽しい」と言われた。嫌だから前の会社を辞めたのではなく、アクティブマインドだから苔は生えてはいないし、転がる石になっていたのである。
世間には自己啓発のためのセミナーにせっせと通い、成功本を買いそろえる人も多い、しかもスキル本ばかりだ。そのこと自体は大切なことであるし、他人の成功談を知るのは自分の容量を広げる事にもつながり、人脈も広がるだろう。
しかし私の経験上時間が経てば消えてしまうことが多い。むしろ失敗談を聴いた方が忘れないかも知れない。この類は「気づくだけではダメで、如何に実践に移し、変化を楽しむ余裕」があるのかが問われる。
そのためには捨てるべきものを捨てる勇気と、守るべきものを守る信念を持ち、自分で整理して、新しく気づいたことを実践に移すことが必要なのだ。
転がる石になるにはまず実践しなければならない、そして晩年には立派な苔となり、光り輝く生き方をしたいものだ。

2019/03/01 08:41 |

2019年3月15日

やる気後進国(ビジネスサプリメント720号」)

先日の日経新聞に脱せるか「やる気後進国」というテーマで面白い記事があったので少しご紹介する。
記事には「米ギャラップが企業の従業員のエンゲージメント(仕事への熱意度)を調査したところ<熱意あふれる社員>の割合は、アメリカが32%なのに対し、日本はわずか6%に過ぎなかった。調査した139カ国中132位と最下位級だ。しかも日本は<周囲に不満をまき散らしている無気力な社員>の割合が24%、<やる気のない社員>が70%に達した」とあり、本当に驚いた。
我々の時代は終身雇用が社員の安心感を生み、組織に貢献しようと勤勉に働くことが当たり前であった。
以前にご支援した企業でも不満ばかりを言い、自分が「主語」にならない人もおられたが、いわゆる「自責」ではなく「他責の人」が多いと、そのマインドは伝染する恐れがあり、全体の生産性に悪影響を及ぼす。
また記事には「リクルートホールディングスの中核会社リクルートキャリアではデータを活用して社員のやる気を測り始めた。活動出来ていない社員を見つけ、活躍の場を提供するらしい、全社員の7年間の考課や残業時間、異動回数など46種類のデータを盛り込んだアルゴリズム(ある特定の問題を解いたり、課題を解決したりするための計算手順や処理手順のこと)を使い、1年後のやる気を4段階で測る。一部の職種では社員持ち味を発揮できる部署を自動提示するシステムも導入、3か月に1度の本人の満足度調査も踏まえ、上司が最適な職場や働き方を示す」とあった。そんなややこしいことをするなら、AIやロボットで十分ではないだろうか?データで人のやる気が本当に測れるのか疑問が残る。
最も大切なことである「やらされ感」から「達成感」へチェンジするマネジメントを忘れているような気がする。「ヤッター!」という達成感が「やる気」を高めるのだ。
大事なことは相手に如何に「気づかせる」のかが問われるのではないだろうか。様々な人材が集い、働き方も多様になりつつある現在、一番「人財」が最重要であり、結果として拙著「気づける人はよみガエル」になると確信する。

2019/03/15 08:08 |

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