悩んでいる方に接すると「癒し系」か「励まし系」にするのか、そのバランスに迷うことがある。
「励まし系」になると「前を向いて可能性を信じて頑張ろう!」となるが、「分かっているけど、それではどうすれば良いの?」となってしまうことが多い。
どれだけ具体的に述べても相手の方にとっては、それぞれに考え方も違うし、やり方も違うので公式があるわけではない。
「癒し系」になると「まぁ、あせるな!今迷っているのはあなただけではない、一息入れて気持ちを変えてみよう」となる。そうすると「そうかここは腰を据えて」と感じられる方も多いかも知れない。人の受け取り方は置かれている状況や、その方の性格によって違うものである。
人間は癒されることの方が気持ちは楽になるし、どうしても癒され続けたいものだ。私も肩こりがひどい、特にパソコンに向かうと特にひどくなるが、時々
マッサージに行くと、その時は本当に楽になるが、根本的な解決にはならない。
それでは体を動かしているか?朝は早く起きてジョギングやウォーキングでもしているか?簡単なストレッチでもしているか?となると殆どしていない。
対症療法ではダメで解決はしない。怖いのは癒し系に逃げ込んでしまう事、
そうなるとそこから抜け出せなくなるのではないだろうか。まるで「ユデ蛙」になってしまっては大変、適度な癒しは必ず自分自身の励ましにつながると信じたい。
要は他人事ではなく「自分事」としてとらえること、主語が「他人ではなく自分」であるという「自立心」が大切なことは言うまでもない。
言い過ぎかも知れないが「人事を尽くして天命を待つ」のではなく「人事を尽くして天命をつかみとる」ような「癒しと励まし」のバランスが求められるのではないだろうか。
2020/09/01 08:42
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以前ある本で読んだことがあるが「肝臓型タイプ」と「盲腸型タイプ」の人がいる。「肝心要」という言葉があるように、肝臓という臓器は心臓と共に人間にとってはなくてはならない臓器である。正常に機能しておればその重要性を感じることもないし、痛みなどの自覚症状も大変薄い臓器である。しかし一旦機能障害になると命にかかわってくるほど重要な臓器であり、絶対に必要不可欠でなくてはならないものだ。
もう一方の盲腸は正式には虫垂突起と呼ばれ、あってもなくても通常は体には全く影響がないそうである。しかも炎症を起こすと切り取らねばならないし、放っておくと腹膜炎を併発し切り取らねばならない真に厄介な臓器である。
人間の体を組織として見た場合、本当に必要とされる人はまさに「肝臓型タイプ」ではないだろうか。目立たないがポイントのところでしっかりとリードしサポートしてくれる人が必要なのである。
有事の時(今の時代は有事と言っても過言ではないほど激動の時である)
はより確実に成果を出せる仕事が出来る人が求められるのである。
例えば「土砂振りの雨の深夜の高速道路で車が故障した、その時に駆けつけてくれるJAFの車」のような人が「肝臓型タイプ」である。「盲腸型タイプ」は居ても居なくても良いのである。いや有事の時はかえって炎症が拡がり命にかかわるので居られては困るのである。どちらの人間が必要とされるかは論を待たない。「肝臓型タイプ」をいかに多く輩出できるかが組織の命運を決する。
ここまで書けば不況になり真っ先にリストラされるのは「盲腸型タイプ」であることはお解りいただけるだろう。しかし必ずしも中高年の人が「盲腸型タイプ」ではない。中高年の中にも輝く能力を持っておられる方が沢山おられる。
もし自分が「盲腸型タイプ」だと思う方は、今からでも決して遅くない、組織に貢献出来る人に変わらなければならない。
変わることのキーワードは「何とかなる」ではなく「何とかする」という信念を持ち、例え上手くいかなくても「実践」に移し、そのことを改善継続し続ける事ではないだろうか。
2020/09/10 13:17
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